こんにちは。
先日、ツイッターで元エグゼクティブアシスタントしていた女性のことを呟いたところとても反響がありました。
年収を上げるためには、英語x専門分野x管理職経験の3つのスキルを磨くことと伝えています。
ところが、女性で管理職経験なしでも1000万円達成してる例がありました。
職種はexecutive assistant。
秘書と何が違うの?
どんなキャリアを経て年収をアップしてきたの?
この辺りを探ってみます!
— Wami | オンライン転職サポート (@Wami_career) February 9, 2019
正確には年収940万円ですが、非正規からここまで年収を上げることができたのです。
エグゼクティブアシスタントのお仕事やそれまでのキャリアについてたっぷりお話を聞きました。
バックグラウンド
何か仕事しないといけないと思って、派遣社員として働き始めました。商社での経理の仕事だったんですが、簡単で退屈でつまらなかったんです。それで、半年もしないうちに外資系証券会社に移りました。仕事内容は同じく経理です。
それから1年半で契約社員になってやる気に満ち溢れていたんですが、そこから1年半で退職してしまいました。若かったからか堪え性がないからか、その両方かもしれませんが、疲れてしまったんです。でも海外逃避で充電したらリフレッシュできて… それからは、数社の外資系証券会社で働いて、30代前半の時に経理からEAに転向しました。EA歴は7年くらいです。
今は、週3日時短でファンドで働いています。
年収推移
せっかく留学したんだから英語を使う仕事がしたいとは思ってましたが、その時派遣会社の方から紹介された仕事が外資系証券会社の経理業務と秘書業務だったんです。
それで選んだのが経理です。
900万円超えるまでにはどれくらいの時間がかかりましたか?
年収アップの要素
年収アップの近道は、外資系を、もっと言えば、外資金融を選ぶことだと思います。その為には英語!そこに専門知識があればより大きな強みになると思います。
私の場合、専門知識と言っても大した資格は持っていません。ただ、経理と言ってもいわゆる会社の経理ではなく、少し特殊なんです。その頃は経験者も少なかったので、転職でも有利でした。
もうひとつ、同じ会社の中で経理から秘書への転向だったので、ベースが高いまま維持できたという点では、ラッキーだったのかもしれません。
経理は特殊とのことですが、もう少しだけ詳しく教えてください。
SPCとは特別目的会社の略で、一般的な企業とは違ってペーパーカンパニーのようなものです。私がいた2社では、それぞれ不良債権、不動産ビジネスをこのSPCを使って行っていました。
SPC自体、1998年から設立が可能になったので、当時は経験者が少なく、転職活動はかなりスムーズに進みました。
今はSPCアカウンティングを専門に扱うアウトソーシング会社が増えたので、SPCアカウンティングのポジションを金融機関が採用することは以前より少なくなっているかもしれません。
年収アップできる人のマインドセット
でも、時代が良かったとか、運が良かったということだけでは片付けられないと思いますが、さくらさんどう思いますか?
でも確かにそれだけではないです。
もう一つ挙げるなら、マインドでしょうか。私がよく思っているのは「このままで終わりたくない!」「私はもっとできる!」ということ。根拠のない自信かもしれませんが、外資のインタビューはこれくらいの自信がないと通りませんよね。
今でも同じことを思っているからこそ、仕事を続けられているんだと思います。
実はマインドの方がスキルよりずっとずっと大事だと思ってたから100%同意です。専門は身につけられても、マインドセットが備わっていなくて残念だなという人いっぱい見てきたから、これは事実です。
ところでさくらさん、EAに転身したのは何社目でした?
現職で年収アップ
すでにEAの中では、トップレベルのベースだったと思いますが、それでも上がったことは、「EAでもこれだけ貰える」ということの証だと思います。
経理から年収を下げることなくEAになってさらに年収アップできたという点についてもう少し聞きたいのですが、ポジションが変わっても年収が下がらなかった要因はなんだったのでしょうか?
EAのお仕事
業務内容においての違いは、EAは上司の仕事やプライベートに踏み込んで仕事をするイメージです。
社員では知り得ないコンフィデンシャルな内容を多く扱うことや外国人上司の場合は、家族のケアもありますので、公私ともにサポートし、上司が仕事に集中できる環境作りをすることがEAの役目ではないかと思います。
秘書もスケジュール管理については裁量権を持って任されていることはありますが、家族のケアはEA特有かもしれませんね。
家族のケアって具体的にどのようなことをするのですか?
家族のケアで一番困った依頼や難問はありましたか?
また、旅行当日大雪でフライトがキャンセルされてしまい、その対応に土曜日の朝から2時間、航空会社に電話をし続けたこともあります。
どんな時でもすぐに対応してくれるアシスタントはきっとボスにとっては頼りになる存在だったんでしょうね。
ところで、さくらさんのことをTwitterで呟いたら。「アシスタントでもそんなにお給料アップできるなんて知らなかった!」というコメントもいただきました。
年収アップしたい秘書やアシスタントとして働いている方にアドバイスいただけると嬉しいです。
未経験で秘書になる可能性があったとしても、EAにはなれません。まずは秘書としての経験を積むことと、英語をブラッシュアップすることです。
これだけで、外資系金融に転職する際、数百万円のベースアップも不可能ではありません。
秘書の場合、他の業界から金融機関への転職はそれほどハードルは高くないので、今全く違う業界で働いているという方でも十分チャンスはあります。
欧米では、エグゼクティブアシスタントはプロフェッショナルな仕事として位置づけられているものの、日本ではまだまだ。秘書の平均年収は400~500万と言われていますが、日本でも秘書がもっとプロフェッショナルな仕事として認められれば、自然とベースもアップしていくのかもしれませんね。
EAとして年収アップできたことってマインドってお話があったけれど、EAとしてパフォーマンスをあげるにはどんなマインドセットが必要なのですか?
秘書に限ったことではありませんが、どんな仕事でも「プロフェッショナルに徹すること」がパフォーマンスをあげる上で一番大切だと思います。
ちょっと前にTwitterでもこんな呟きをしていたけれど、どんな職種であれ自分の持ち場でプロフェッショナルであることは何よりも大事なことです。
プロであれ!
外資系に転職してから何度となく言われた言葉の1つ
プロである為の要素はたくさんあるけれど、信頼を得るということに尽きると思ってるわ
目には見えない信頼ポイントカードに1つずつスタンプを貰っていくイメージ
スタンプいっぱいになると昇給や昇進が待ってるかも#ワミャリメモ
— Wami | オンライン転職サポート (@Wami_career) February 5, 2020
年収アップに必要な要素はいくつかあるけれど、やっぱりマインドセットが一番大事ということですね。
色々お話し聞かせていただいて、ありがとうございました。
【年収アップのポイント】
- 英語と実務経験(実績の積み重ね)
- 『もっとできる!』と自分を信じる
- プロフェッショナルに徹する
編集後記
今秘書としてお仕事をされている方も、その道でステップアップしていった先にはエグゼクティブアシスタントという道があります。
そしてさくらさんの様に、金融業界x英語という年収アップに欠かせない要素を掛け合わせることで年収アップは現実的に可能だということも分かりました。
日系企業や外資系企業での社長秘書の年収は〜800万円台ですから、やっぱり何を掛け合わせるのか?は年収アップにはとても大事だなたと改めて感じたインタビューでした。
そしてさくらさんはEAというお仕事をすごく楽しんでいたのも事実。結局のところ好きなことだったからこそプロフェッショナルとしてボスの期待に応えるパフォーマンスを発揮して年収アップできた、と思うのです。
私も会社員時代は色々あったけれど、なんだかんだ仕事がめちゃくちゃ楽しくて、楽しんでいたら年収が上がっていたという感覚があります。だとすると、まずは今やっている仕事を楽しむこと、それが年収アップの第一歩なのかもと思いました。
またひとくちに秘書やアシスタントといってもポジションによって仕事内容は様々で給与レンジも幅広い印象です。スキルを掛け合わせて、業界を変えながら秘書・EA・アシスタントしてキャリアアップを目指してみてはいかがでしょうか?
【エグゼクティブアシスタント志望者にオススメのエージェント】
- リクルートエージェント :案件数が多いのでまず最初に登録しておきたいエージェント。外資系志望者にもオススメ。
- JAC Recruitment:外資系・英語を使うポジションなら登録しておきたいエージェントです。
- ワークポート:EA業務の案件は多くないけれど、英語を使わないEA業務の案件中心。400万円~750万円の社長秘書案件が多い印象。(時期により異なります)
【TEXT:Wami】