転職で年収アップを希望する方は少なくありません。しかし、求職者全てが年収アップの転職を実現できるとは限りませんよね。
厚生労働省が実施した令和2年の転職者実態調査によれば、転職により給料が「増加した」が全体の39%、「減少した」が40.1%、「変わらない」が20.2%となり、転職した人の約4割が年収がアップしたと回答しています。
転職しても6割は年収が上がらないのです。wami careerでサポートを受け年収アップの転職に成功した人は、4割を大きく超えます。私がサポートした内定獲得者に限っては、9割近くが年収アップしています。今日は、彼ら/彼女達がどのようにして年収を上げることができたのかご紹介します。
年収が高い業界へ
年収アップを叶えるためにはまず、年収が高い業界で働くことが基本となります。同じ職種でも、業界が違うだけでグンと年収が上がるケースがあります。
一般的に、金融・IT・コンサルは年収が高いと言われている業界です。他業界から、コンサルや金融に転職することで、業界水準の年収に引き上げられ大幅に年収アップが叶うことは少なくありません。
例えば、秘書やアシスタントもそうです。同じ秘書・アシスタントでも会社が違うだけで年収が大きく変わります。例えば、メーカーの秘書ならば派遣社員で300万円台、正社員でも400万円〜500万円がボリュームゾーンだと思いますが、IT企業に転職したところ600万円近い年収となり、前職と比べて150万円近く年収が上がったケースがありました。
外資系に転職
すでに年収が高い業界で働いている方や、業界をずらすことが難しい場合には業界を変えずに、外資系に転職するだけで年収アップが叶うケースがあります。
同じインサイドセールスでも、日系企業から外資系に転職しただけで200万円アップです。
業界も職種(営業)も変えず、大手外資系に転職しただけで年収がほぼ倍になったケースもあります。営業職の場合、英語力が問われないケースもありますので、英語が話せないからと尻込みせず、チャレンジしてみると良いでしょう。
事務系のお仕事でも、英語実務経験があるならば外資系にチャレンジしてみましょう。日系企業ではなかなか条件に合う求人がなく、応募しても書類が通らないという人でも、外資系から内定獲得することができています。
職位・役職を上げる
少しハードルは高いですが、職位や役職を上げて転職することで年収を大幅に上げることが可能です。プレーヤーからマネージャーまたはマネージャー候補として、外資系ならばAVPからVPなど職位をあげて転職するのです。
転職時に職位や役職を上げるメリットは、年収アップに限らず短期間でキャリアアップができることです。転職後2~3年経過しないと昇進の機会が与えられないケースが多いため、転職時にできる限り職位・役職を上げておくことで、通常よりも早いスピードでキャリアアップすることが可能となります。但し、特に未経験でマネージャーとして転職することは、大きなチャレンジになりますので、そのチャレンジに対する耐性が自分にはあるか見極めておくと同時に、マネージャー経験がある相談相手を持っておくことが大事です。
年収交渉
エージェント経由で応募しば場合には、積極的に年収交渉をしてみましょう。50~70万円ほどアップしたケースは珍しくなく、30~50万円程のサインアップボーナスが出たケースもあります。
エージェント経由でない場合は自分で交渉しなければいけませんが、いずれの場合も希望年収を聞かれた際にはきちんと希望を伝えることが大事です。「面接では自信がなく希望よりも低い年収を伝えてしまった」と言う方が少なくないのですが、内定面談で希望額を再度伝え直すことになるならば最初から希望額を伝える方が良いと思います。
強みの言語化
年収アップの転職を成功させるためのコツをお伝えしてきましたが、いずれのケースも自分自身の強みがアピールできてこそ実現できることです。自分にはどのような強みや実績があり、それをどう応募先の企業で活かし貢献できるのかを伝えることができなければ採用されることはありません。
強みの言語化ができると、未経験でも大きく年収を下げる必要が無くなったり、逆に年収が上がるケースもあります。
例え職種未経験だったとしても、それまでに培ったスキルは未経験の職種でも必ず活かすことができます。どのような職種でも活かすことができるポータブルスキルをアピールすることで採用担当者は未経験でも高く評価してくれるはずです。
今回は、年収アップにフォーカスしてお伝えしてきました。今日ご紹介した方法をいくつか組み合わせることで、年収アップの可能性が高くなります。特に最後にご紹介した強みの言語化はとても大事な要素ですので、今後もコラムでご紹介していきたいと思います。転職を目指す方の参考になれば嬉しいです。
【note】転職にも年収アップにも必要なたったひとつのスキル
【TEXT:Wami】