外資系IT企業は給与水準がとても高いのはご存知の方も多いと思います。その理由は、高い年収で優秀な人材を確保して効率的に事業を回したい、そもそも日本の給与水準が世界と比較して低い、またIT企業は利益率が高いなど様々な理由があります。
今回は外資IT企業主要ポジション5つとそれらの参考年収レンジを併せてご紹介します。
Inside Sales
(インサイドセールス)
内勤営業のポジションです。イベントやセミナーで収集した名刺や、自社のサイトからカタログダウンロードして頂いたお客様向けに、メールや電話で初回のヒアリングを行います。
昨今ではMAツールを駆使して、顧客対応をしている企業も多いのでMAツール利用経験のある人は優遇される場合もあります。
需要のありそうなお客さんがいたら、Account Executiveにパスするミッションを持っています。IT業界未経験でも採用している企業も多くあるので、他業種でも営業経験があればチャレンジしやすいポジションです。
※Business Development Rep (BDR) として募集している企業もあります。
難易度 :
年収例: 700〜900万円(某CRMベンダー)
彼ら・彼女らは、証券会社や、ジュエリー会社から転職してきた人達でした。法人営業には傾聴力がとても大切なので、ホスピタリティの高い営業力を他業界で磨いてきたことがキャリアパスにつながったのかなと思います。
Account Executive
(アカウントエグゼクティブ)
法人営業で、このポジションでは経験者のみが採用されます。IT企業の営業では、社内社外でいろいろな人を巻き込み案件を進めていく必要があります。その中で顧客対応はもちろん、全体の指揮を行うようなポジションです。
年収は大体、ベースとコミッション(出来高)で設定されていて、ベース:コミッション=6:4や、ベース:コミッション=7:3が一般的です。スタートアップや年収が高い企業では、5:5の場合もあります。
完全出来高制なので、年収よりも遥かに高く給与を獲得できる夢のあるポジションです。人に臆すことがあまりない人や、プレッシャーに強い人にオススメです。
難易度 :
年収例: 800〜1,400万円(某SaaSベンダー)
また、個人的な見解ですが、昨今では日本に進出したての外資系IT企業やスタートアップ企業の給与水準が、GoogleやMicrosoftなどの大企業の給与水準に引けを取らずに同レベルかそれ以上にも感じます。これはGoogleなどの大企業では既に仕組みが整っているので、業務を回してくれる人の採用に注力している企業が少しずつ増えていることが要因のように思います。一方でスタートアップは仕組みを作ってくれる人を募集しています。
Solution Consultant
(ソリューションコンサルタント)
プリセールスのポジションで、お客様の要望に対し、技術面からコンサルティングやサポートをします。主にAccount Executiveとペアになって顧客対応をします。
経験者採用が多いですが、人手が足りていない職種なので、Associate(見習い)として第二新卒を募集している企業もたまにあります。(IT知識全般が身につくので、一度このポジションをマスターしてしまえば、どの企業でもやっていけるのではないかと個人的に思っています。)
製品を日本顧客向けにカスタマイズしたり、製品の詳細について問い合わせをしたりする際、開発元である海外本社の開発者とやりとりすることが多いので、英語力が必要になるポジションです。
難易度 :
年収例: 900〜1,500万円(某SaaSベンダー)
Customer Success
(カスタマーサクセス)
既存顧客のケアや、既存顧客に対して営業をかけるポジションです。IT企業の中でもクラウド製品は解約されないこととアップセル/クロスセルが大変重要になります。
カスタマーサクセスは、既存顧客向けに活用セミナーを開催や契約更新時の対応など既存顧客のケアを行い、顧客満足度を高めることがミッションになります。
このポジションは近年採用の需要が高まっていることもあり、インサイドセールスと同様、業界未経験者でもチャレンジできる機会があります。
難易度 :
年収例: 700〜1,200万円(某SaaSベンダー)
Customer Care Specialist
(カスタマーケアスペシャリスト)
既存顧客をメインに、トラブルシューティングの対応や、使い方に関するお問い合わせを受ける窓口です。経験者が採用されるケースが多いかなと思います。これまでは電話で顧客対応することが主流でしたが、昨今はChatでの対応が増えています。
難易度 :
年収例: 700〜1,200万円(某SaaSベンダー)
※Customer Supportとして募集している企業もあります。
今回は外資IT企業の主要ポジションをご紹介しましたが、日本企業やスタートアップ企業でも同様のポジションがある企業はたくさんあります。
外資に限らずIT企業への転職にご興味がある方は、これらの情報をご参考にどんな企業がどんな採用を募集しているか、情報収集からしてみることをオススメします。
経験者の知見が必要な際は、ぜひwami careerをご活用ください。
Twitterでもわたしが気になる米系IT企業を #米系IT企業 で発信しているので、参考にしていただけると幸いです。
*年収例は2022年5月自転の情報をもとに記載しています。
Twitter: @NanaCareer
【TEXT:Nana】
【IT業界で働きたい方にオススメのエージェント】
リクルートエージェント :案件数が多いのでまず最初に登録しておきたいエージェント。外資系志望者にもオススメ。 JAC Recruitment:外資系・英語を使うポジション志望なら登録しておきたいエージェントです。 - ワークポート:国内IT業界の案件多数。日系IT企業を志望する方にオススメです。
wami careerでは、外資系IT企業出身のメンターによる転職サポートや、外資系企業志望者のために英文レジュメ作成サポートを提供しています。