職務経歴書を作成する際、冒頭の職務要約から書き始めていませんか?要約なのに、細かく経歴を書き連ね10行以上にまでなってる方もいますが、そんなに長い職務要約は読まれません。
職務要約は、職務経歴書の中で一番最初に目に付く項目です。採用担当者が、もっと読んでみたいと思うよう、①簡単な経歴と②自己PRとなる強みをシンプルにまとめることがポイントです。そのため、いきなり職務要約から書き始めるのではなく、職務経歴と自己PRが完成した後で要約を作成した方が、よりシンプルにまとめることができます。
職務経歴書作成において一番最初に行うこと且つ、最も大事なことは、職務経歴部分の洗い出しです。ここでいかに実績を洗い出せるかが、自己PRや職務要約の出来に影響します。
今回は職務経歴部分の書き方をご紹介します。
担当業務の洗い出し
まず初めに担当する業務を全て洗い出してみましょう。担当業務を全て洗い出していない人がいます。自分がやっていることをどう分かりやすく書いたら良いのか、どう書いたらよりプロフェッショナルに見えるのか、分からないという人も少なくありません。
そんな悩みを抱えている人は是非、今やっている仕事に近い求人票を検索してみてください。求人票にある業務内容・担当業務を確認することで、誰にでも分かりやすい書き方が分かると思います。
また、社内特有の言葉や、業界特有の言い回し(他業界に転職する場合)を避け、誰にでも理解できる単語を選ぶこともポイントです。担当業務について説明ができないなんて方もいますので、職務経歴書に書く以上、その業務について(理由・背景・プロセスなど)を説明できる状態でいてください。
冒頭で、業務を全て洗い出しましょうとお伝えしましたが、電話対応やファイリングといった当たり前に行っている付随業務まで書く必要はありません。業務内容を細かく書きすぎないこともポイントです。
実績の洗い出し
担当業務ひとつひとつに対して、「どんな取り組みを行ってきたのか?」「その取り組みに対してどんな効果があったのか?」を数値を交えて書いてみましょう。
NG例としてよく目にする例をご紹介します。
- 会議を運営した→担当業務で実績にはなりません
- xxを経験した→経験しただけでは実績にはなりません
- 業務改善により工数削減をした→具体的にどのような施策をしてどれくらい工数削減をしたのか数値を交えて書きましょう
実績は、①どんな課題・問題に対して、②どのようなことをして、③その結果どうなったのか?を書くことが大事です。
また、「営業ではないから実績なんてない」と言う方がいますが、どのような職種でも実績を作ることができます。バックオフィスなら下記のような業務改善が良い実績になります。
- マニュアルワークのオート化・半オート化・システム化
- ミスやクレームを減らす
- オフショアリング・外部委託
- 業務の標準化・簡素化・集約化
- 業務マニュアルの作成・更新
- バックアップ体制の確立
- コスト削減
この様な改善実績をたくさん洗い出し、その中でインパクトがあるもの、効果が高かったもの、転職先で活かせそうなものをピックアップしてまとめます。ここでは、応募先の求人票をしっかり読み込み、求める人物像や経験・担当業務と関連する実績をメインに書くことがポイントです。なるべく簡潔に書くことを心がけ、1つの実績に対して、長くても4〜545行程度でまとめられると良いですね。プロジェクトベースで書く場合には、プロジェクト概要・施策・効果などのように項目を分けて書くことで、読みやすい職務経歴書になります。
また、実績は数値で書くことが大切です。必ず改善前後の数値を計測しましょう。改善が終わったら職務経歴書を更新すると共に、年度末には人事評価シートなどにも追記し、成果をアピールすると良いでしょう。
実績はなければつくる
実績がないという方は改善の種を探してみてください。先ほど挙げた改善例をみながら、改善の種がないかを探してみたり、自分やチームの困り事を解決してみるのです。小さな改善ならば1~2週間でつくることができます。実績の作り方についてはnoteでも解説していますので、興味のある方はご覧ください。
職務経歴の実績については面接でも聞かれることがあります。職務経歴をしっかり洗い出し、言語化することで面接対策にもなりますから、時間をかけて作成してみましょう。
次回は自己PR/職務要約のまとめ方について解説します。
\職種別職務経歴書テンプレート/
noteで参考例を公開しております
【TEXT:wami career編集部】