30代の転職

【子育て世代の転職】3年後を見据えたキャリアシフト

wami careerには、ワーママのメンティーが数名います。

子育てをしながらフルタイムで働くのはそれだけでとても大変なことですが、さらに転職活動をするとなると多くのエネルギーが必要になります。もちろんすぐに転職が決まれば良いですが、そうではない場合どのように進めていったらいいのか?そんな不安や疑問を持つ方もいると思います。

今日はまだ小さな2人のお子さんを育てながら働くママさんの転職活動をご紹介します。

プロフィール
女性
34歳
外資系 外資系コンサル → 外資系製薬R&D
年収:600万円
希望年収:700万円
転職後年収:650万円

応募:40社(サポート開始前・後と合わせて)
書類通過:12社
面接通過:6社
内定:1社

サポート開始前にすでに20社応募し、オファー直前まで行った企業もありました。けれど、最初のセッションでお話をした時には転職活動が長期化していたことで自信を失っている印象でした。転職活動をしていて不採用が続くと、誰でも自信を失ってしまいます。けれど、不採用=ダメという訳ではないです。もし不採用が続いているならば、辛い思いを吐き出して一旦リセットすることをオススメします。

書類通過率を上げる施策

このメンティーは当初から、書類の通過率が良くないことを気にされていました。

書類通過率が悪い原因は2つあると考えます。

  1. 職務経歴書が魅力的ではない
  2. ターゲット(応募企業)が違っている

どちらか一方が原因の場合もありますし、両方が原因の場合もありますが、このメンティーについては、ターゲットはずれていないと思ったので、職務経歴書を徹底的に見直しました。

具体的には、

  • 会社特有の専門用語を誰にでも分かるように書き換える
  • 職務内容の洗い出し
  • 実績の洗い出し
  • 職務内容と実績の整理(職務内容を実績に書いている箇所があったため)
  • 次のポジションで活かせるスキルと経験の言語化

これらを徹底的に行い、時間をかけて職務経歴書を修正しました。

サポート開始後は、もちろん書類通過しないケースはありましたが、二次面接・最終面接まで進む企業が増えた印象でした。

職務経歴書の書き方はこちらを参考にしてください。

スキルを活かしたキャリアシフト

感想にもありますが、転職活動をする中でこれまでの延長戦上のキャリアではなく、今後需要が見込める未経験の職種へシフトすることを選択されました。

これまで2度の産休を取得しながらゆるやかにけれど着実に経験を積んできた中で備わったスキル、例えば分析力、問題解決力、プロジェクトマネジメント力はどれもポータブルスキルとして職種が違えど活かすことができす。また、売り上げに貢献する・エンドユーザーの利益に貢献したいという想いが強い方ですから、このようなマインドセットをお持ちの方はどこの企業に転職してもきっと重宝されると思います。

また、これはセッションをしていてとても関心していたのですが、物事に対する理解力がとても早く1つのことを多角的に捉えることができる方だなと思いました。

もちろん語学力もありますから、ここは転職先でも大いに活かせるスキルです。

転職成功に影響するマインド

ここまでのスキルを持っているならすぐに転職が決まって当然!そんな風に思う方もいるかもしれません。

経験も語学力もスキルも備わっている。そんな方でも必ずしも簡単に転職できる訳ではありません。選考段階で高い評価を受けていたので、もともとポテンシャルは高いもののそれだけでは採用されないケースもあります。例えばカルチャーフィットしない、他にもっと良い候補者がいた、社内公募でポジションを埋めた、ポジションクローズなどといった場合です。

精一杯やっていても自分ではコントロールできないようなことが原因で内定までいかないこともあります。残念な結果でも前へ進むか、落ちこんだまま諦めるかは人それぞれの物事に対する捉え方や意味づけ次第だと思っています。メンティーは転職活動中に落ち込むことはありましたが、その時々でポジティブな捉え方をされていたので芯の強さを感じました。

キャリアを進めていく上でポジティブさは大きな力になります。例えば、プロジェクトがうまくいかない、大きな失敗をした、求めているキャリアと今のキャリアのギャップが大きい、このような事に対してどう反応するか?落ち込んで立ち止まっていては状況が変わることはありませんし、キャリアアップや年収アップは難しいのはお分かりだと思います。

キャリアにおいて本当に大事なスキル

最近企業で増えてきたリファラル採用。メンティーもリファラル採用で内定を獲得しました。

仕事をする上で、専門性を高めたり実績を積むことはとても大事ですが、仕事は人間関係が9割だと思います。一緒に働きたいと思われる、そんな人材になることが先々のキャリアには必要だなと感じました。

会社員時代、採用時には必ずといっていいほど求職者を知っているであろう人に評判を聞いていました。私自身も転職後、「前職の○○さんから評判は聞いてるよ」などということをたくさん聞きましたからね。人から推薦してもらえる働きぶりや人間関係の構築が大事になってきます。

あなたは、「一緒に働きたい!」そう思われる人材ですか?

 

以下感想をいただきました。

感想

なぜ転職しようと思いましたか?

外資系の会社に勤務していたのですが、グローバルの方針で自分が担当する職務をアウトソースすることになり、異動または退職することになりました。提示された条件が良かったので、異動よりも退職することにして転職活動を開始しました。

10年ほど製薬業界のコマーシャル部門での経験があり、転職も複数回しています。転職回数が多いことと子供がいることで働き方に制約がある点が懸念でしたが、経験上それほど心配していませんでした。

転職活動を始めてから思い知らされたのですが、製薬業界はここ数年営業(MR)の数を減らしており、市場は求職者で溢れていて、かなりの買い手市場でした。
若くして経験を積んでいて働き方に制限のない方でしたらそれでも良いオファーをいただけたと思いますが、私はすごく苦戦しました。

転職活動を始めて3か月、もう少しでオファーをもらえそうで給与明細と源泉徴収票を提出するまでいった会社があったのですが、最後の最後でリファーラルの人に奪われてしまい、もうどうしたらいいのか、という気持ちでwami careerの門をたたきました。

今の状況で転職活動をすることは不利だという事実と、このまま製薬のコマーシャルにいても狭まる求人市場でパイを奪い合っていくのかと考えると、専門性を生かしてR&D部門へ業界内転職もしくは、コマーシャルの経験を生かして他業界へ転職したほうがいいかと考え始めました。

wami careerでサポートを受けてみていかがでしたか?

メンターが励ましてくれ、ポジティブに次どうするべきかを一緒に考えてくれてたので、本当に一人でなくてよかったです。

私はすでに退職が決まっている状態で転職活動をスタートしましたが、現職を続ける道もある状態で始めればよかったです。現職でどんな経験を積むべきか、どのようにすれば昇進していけるか、壁にぶつかったときどうやって解決するか、を一緒にやれたらよかったです。

転職やキャリアに悩んでる方にメッセージをお願いします。

良い転職をするには、できるだけよい経歴に見えるようにレジュメを工夫したり面接でアピールするというだけではなく、働きながらいかに良い経験を積んでいくかということが重要です。

wami careerの一番いいなと思ったところは、現職のどんな業務がどんなふうにアピールできるかを言語化してアドバイスしてくれるところです。転職活動の早い段階、社会人歴の浅い段階でのサポートをお願いしていればよかったなと感じたので、迷っている方は少しでも早く開始することをお勧めします。

 

ありがとうございます。

今回は同じ業界内で職種を変えた転職でした。未経験の職種だと年収が下がるのでは?と思われる方もいるかもしれませんが、このメンティーのように下がるどころか僅かですが年収アップできるケースもあります。経験者枠の条件と同レベルでの採用だったので、高い評価を受けたようです。

今後はしばらく現職で実績を積みつつ将来的には海外勤務なども選択肢に入れてキャリアを進めていかれるそうです。今後の活躍が楽しみです!