転職サポートをしていると、『どのように企業を探したらいいんですか?』という質問をいただくことがしばしばあります。
わたしはLinkedInサーフィンや、同僚や取引先との情報交換で色々な企業を知るのですが、そのような機会がない方は、ForbesやGreat place to workなどの調査資料を見たり、”SaaS Ranking” などでGoogle検索して、企業研究することがとてもおすすめです。
今回は以下の2つのレポートをもとに、日本法人がある、且つ今注目されているSaaS企業を5つをご紹介します。
【参考レポート】
Top 75 SaaS Companies of 2022 (Datamation)
The 50 Biggest Public SaaS Companies in the U.S.(mike sonders)
Stripe(ストライプ)
Stripeは、2010年にカリフォルニアで創業されたオンライン支払い処理のサービスを提供している企業です。日本には2016年に進出し、現在は神宮前に日本法人の拠点があります。
製品はテクノロジーファースト思考をうたっていて、APIを利用して様々なシステムと簡単に連携できたり、UIが使いやすかったりと、送金をできる限り簡単にシンプルに行えるように突き詰めている感じがとても魅力的なビジョンだなと感じます。
AppleやAmazon、日本ではDeNAや日経などの大手企業からスタートアップ企業まで、様々な企業での利用実績があります。
Databricks(データブリックス)
Databricksは、2013年に創業された統合分析プラットフォームを提供している企業です。日本法人は2020年に設立されました。
統合分析プラットフォームとは…?と、難しい感じですが、端的に言うと、社内に存在する様々なシステムの大量データを統合して一元管理したり、分析したりするためのデータ分析基盤です。人工知能(AI)に特化していて、高速処理できる点も製品の特徴と言われています。
日本ではCCCマーケティングがDatabricksユーザーの一つですが、例えば、CCCマーケティングが保有しているTポイントカード会員のデータについて、Tポイントカード会員は年間利用会員数が7,000万人を超えていてその6割が月に1回以上利用しているらしいのですが、その膨大すぎる購買トランザクションのデータを、Databricksが高速処理し活用できるデータとして蓄積しているのです。
Miro(ミロ)
Miroは個人的に今とても気になっている企業の1つです。2011年にサンフランシスコで設立されたオンラインのコラボレーション用ホワイトボードの製品を提供している企業です。
コロナの影響もあり、在宅ワークがメインとなった私の周りの友人や同僚たちが、オンライン越しにディスカッションする際によく使っているイメージがあります。コラボレーションしなくても、個人でマインドマップ作成やアイディアのメモ帳として使うことも可能です。
日本法人は2021年5月に設立されました。日本法人はまだ数十名規模しかいないのですが、絶賛採用中です。
製品には無料プランもあるので気になる人は試してみると面白いかもしれません。
Servicenow(サービスナウ)
ServiceNowは、この5つの中では一番知名度があるかなと思います。ここ数年盛り上がりを見せていた米国株投資でも注目されていた銘柄の一つです。
2003年にカリフォルニア州で設立され、2013年に日本法人が設立されました。日本法人では現在250人ほどの社員がいるようです。
社内のシステムを一元管理して運用・管理できるクラウドサービスを提供している企業で、会社で使っているシステムの裏側で実はServiceNowが動いているといったことも少なくないかもしれません。
2018年には、米ビジネス誌『Forbes』が毎年発表している「世界で最も革新的な企業ランキング」で1位を獲得していて、まだまだ注目され続ける企業だと思います。
Snowflake(スノーフレイク)
Snowflakeは2012年にカリフォルニアで創業された統合分析プラットフォームを提供している企業です。前述のDatabricksと同様の製品群で、2社は競合関係にあります。
日本法人は2019年に設立され、こちらも近年日本市場での拡大に投資をしているイメージです。
データウェアハウス市場はまだまだ拡大していくとのレポートもよく見かけます。テクノロジーの進化により、データや情報が溢れていて、それを実際に使えるものにするためのデータの整理は言わずもがな重要ですよね。
Company HP: https://www.snowflake.com/?lang=ja
今回は注目の外資IT企業を5つご紹介しました。まだまだまだとてもいい会社(いいサービス)があるので、今後も引き続きご紹介していきたいと思います。
Twitterでもわたしが気になる米系IT企業を #米系IT企業 で発信しているので、参考にしていただけると幸いです。
Twitter: @NanaCareer
【TEXT:Nana】
*記事は2022年6月時点の情報をもとに作成しております。
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