スタートアップの転職

後悔しないスタートアップの転職。向いている人の特徴を考える

wami career

こんにちは。気づけば、2/1で「スタートアップに転職」してから6年が経ちました。更に、6年間で2度のスタートアップ転職を行い、従業員も事業規模も、そしてカルチャーも異なる3社を経験したこともあり、メンターによるオンライン転職支援を複業で始めました。

そこで今回は、スタートアップに向いている人の特徴を考えてみました。会社の規模や職種、プレイヤーやマネージャーによって異なる部分はありますが、スタートアップに初めて転職したいと思っている皆様に少しでもご参考になれば幸いです。

スタートアップの定義

(ベンチャー企業とありますが)以下の画像が分かりやすく、特に「独自の技術、IPO、資金調達」がキーワードだと思います。つまり、スタートアップは成功すれば、リターンは大きいですが、失敗するリスクも高い事業形態であることを示す3つのワードです。実際、私の1度目の転職先はユニコーンとして大型IPOを果たした一方、2度目の転職先は経営不振に陥り、在職11ヶ月で退職せざるを得ませんでした。
ちなみに日本には、400万もの法人がありますが、上場している企業は4,000社しかありません。もちろん、未上場でも高収益企業は沢山ありますが、スタートアップの成功指標の1つであるIPOに到る確率はとても低いということになります。

 

スタートアップのフェーズ

スタートアップと一口に言っても、事業のフェーズによって求められるスキルや得られる経験は大きく異なります。以下の画像にある投資ラウンドを参考にすると、シードは従業員10名程度、シリーズAが従業員数十名程度、シリーズBで100名程度、シリーズC以降で数百名規模に組織が成長していくイメージです。そのため、創業初期は経験豊富なメンバーが構成され、数百名規模になって新卒採用が始まることになるため、「自分のスキルがどの程度即戦力なのか」によって選べる・選ばれる企業が変わってきます。特に、事業の立上げフェーズでは即戦力(や早期に高成長しそうな人材)を求めており、そういうメンバーが事業や組織を作り上げていくモデルであることをご理解いただければ幸いです。

出典:投資ラウンドとは?スタートアップが知っておくべき資金調達と注意点

 スタートアップで働く魅力

スタートアップの概要を説明しましたが、では、スタートアップで働く魅力は何でしょうか?
私が思うに以下のポイントがあると思っています。

・優秀な人たちと働けるので、学習機会や刺激が多い
・やる気と根気があれば、何でも挑戦できる
・0→1で何かを生み出す経験を沢山積める
・社内で無駄な忖度やコミュニケーションがなく、スピード感がある
・自分で決める・やり切る力が身に付く
・経営陣との会話機会が多く、経営目線を磨くことができる
・給与も悪くはない(むしろ上場企業より良いケースもある)
・ストックオプションを付与されて、かつIPOした場合の報酬と成功体験

(スタートアップ待遇に関する参考記事)
平均年収、上場企業超えも 21年度は5%増630万円 人材奪い合い 激しく』

特に大企業から転職される場合、スピード感の無さや新しい付加価値を生み出せないもどかしさ等でスタートアップを検討される方が多いという印象がありますが、そのニーズに対しては、大半のスタートアップが応えてくれるのではないかと思います。

スタートアップに向く人の特徴

前置きが長くなりましたが、いよいよ本題です!上記のような魅力を持つスタートアップですが、その魅力を享受しながら活躍できる人の特徴に以下のポイントがあると思っています。(整理不足により、重複している内容もある点はご容赦ください)

①放置されても問題なくキャッチアップできる人

スタートアップは自走力のある人が集まってきますので、待っていれば教えてくれるような環境ではありません。一方、聞けば優しく教えてくれる人が多いのもスタートアップの良さだと思っており、自分の課題を都度認識して周りに相談すれば、自然と自走できるようになるはずです

②ポジティブかつ当事者意識のある人

スタートアップは山あり・谷ありで事業が上手くいくとは限りません。谷の時には悪い噂が社内に広まることもありますが、噂には意識し過ぎず、自分のミッションに全力で取り組めることが重要です。噂に振り回されるうちに動きが止まってしまうのは傍観者であり、せっかくの時間が本当に無駄です

③好奇心旺盛な人

スタートアップは本当にやることが沢山生まれてきます。自分のミッションの枠に囚われ過ぎず、幅広く興味関心をもって挑戦できる人は組織内で重宝されますし、ご自身のキャリアの可能性を広げることにもつながります

④考えるより、まずは手を動かせる人

色々無いものだらけのスタートアップです。考え過ぎるよりもまずはアウトプットを出して形にすることが次につながりますし、こういう姿勢を求めるスタートアップは多いと思います

⑤仮説設定や検証ができる人

スタートアップは答えのない課題との戦いであり、かつスピード感が求められます。(必要な関係者を巻き込みつつ)自分で考えて意思決定して、どんどんPDCAサイクルを回せる人が活躍しています

⑥一歩先回りしてリスクを見通せる人

スタートアップは事業が非連続的に成長するため、将来を見据えてやるべきことを先回りして対応できることが非常に重要です。にもかかわらず、優先度の問題で放置されてしまうケースが少なくないため、将来に向けた仕組み作りを意識できる・実現できる人は重要です

⑦情報共有を大切にする人

自走できる人、そしてスピード感のある人が多い一方、そこについていけなくなる人が組織内に現れることで組織の生産性が大きく落ちてしまいます。そこで、ご自身やチームの動きを積極的に共有する&社内の情報を取りに行ける人は組織内での存在感が高まります

⑧本質に向き合える人

事業が急拡大するスタートアップでは、皆が忙しく、社内の生産性に目が向かないことも少なくなく、例えば顧客にはペーパーレスを訴えながら、社内は紙だらけというケースが散見されます。そんな時に無駄を減らそうと本質的な解決策にまで導ける人は重要な存在になります

⑨自社や提供サービスを愛せる人

当たり前ですが、自社を愛せる人は会社の魅力を高める、伝えることに尽力できる人です。愛せる環境を作るのは経営者の仕事にはなりますが、その会社の良いところを嬉しそうに語り倒せる人はスタートアップで活躍できる印象があります

⑩1を聞いて10を知れる人

これを最後にもってきたのは、私が一番大事だと思っているからです。スタートアップはスピード感を求められる中で、同じことを何回も確認する余裕はありませんし、むしろセールスに関する情報を聞けば、マーケやプロダクト、バックオフィスはどうなるか?など想像を膨らませて、関係者を巻き込める人が活躍できます

沢山書いてしまいましたが、私自身もすべて兼ね揃えているわけでは当然ありません(汗)
ざっくり言えば、「主体性をもってポジティブに大量に行動する。そしてチームプレーを重視する」人にとても向いている環境だと思います。

スタートアップはどんな経験を積めるのか?

「どんな人が向いているかは分かった。では、どんな経験を積めるのか?」が気になる方もいらっしゃるかと思います。入社して丸3年を迎えたSORABITOでの私の経験を以下にまとめてみましたので、よろしければ、あわせてご一読ください。

>> 2022年振返り。スタートアップの社長室って何するの!?(SORABITO編)
>> 入社して早3年。建設スタートアップ SORABITOでの日々を振り返る

スタートアップは入社しないと分からないことが沢山あります。特にスタートアップに初めて挑戦したい方は、転職エージェントや採用企業以外の第三者目線でアドバイスをいただける方にご相談されるのも良いかと思います。まさにwami careerはそういう存在ですので、ぜひ一度アクセスをいただければ幸いです!

【TEXT:じょうでん