メンター

金融業界からSaaSへ。組織成長をサポートするベンチャーキャリアのつくり方

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じょうでん

【メンタリングセッション料金】
16,500円(税込)/1時間

【転職サポート料金】
66,000円(税込)

【対応時間帯】
平日夜・週末調整可

ベンチャーの転職経営企画 事業開発 営業 マーケティング PR 30代の転職

これまでのキャリアを教えてください。

新卒で東京証券取引所に入社し、ロンドン証券取引所との合弁企業の立上げでバックオフィス業務全般を担当したり、ASEANのスタートアップの東証上場誘致でアジア各国を飛び回ってプロモーション活動をしていました。また、JETROという政府系機関に出向し、ベトナム投資環境のリサーチ担当として、ハノイに1年間駐在する機会もありました。

その後、freee、パネイル、SORABITOと会社規模や顧客層など色々異なる3社のスタートアップを渡り歩き、PR(メディアリレーションなど全般)、事業開発(新サービスの企画、営業・CSの立上げ)、経営企画(社内の生産性改善)など幅広い職種を担当してきました。「本当に色んなことをやってきましたね」と全ての人に言われるのが私の経歴の特徴かと思います。

 

東証とベンチャーではまるで世界が違うと思うのですが、すぐに馴染めましたか?

最初は驚きの連続だったのですが、働き方の生産性は明らかにfreeeが高かったんですよね。つまり、自分にとっては伸び代だらけなので毎日がとても楽しく、すぐに馴染めました。郷に入れば郷に従えで、まず周囲を真似てみるということを大事にしたのが良かったと思います。

 

取引所から異業種のSaaSへ転職したきっかけを教えてください

freeeへ転職したのは2017年の2月ですね。
子会社の立上げに参画したり、ベトナムで奮闘される日本の中小企業やASEANで成長著しいスタートアップの経営者と数多く接したりする中で、「日本のスモールビジネスを応援したい」「自分も事業会社側でもっと成長したい」という気持ちがドンドン強くなりました。

取引所はスタジアムの運営に似ていて、プレイヤーである上場会社と観客である投資家への場を整備・提供する組織に近いと思っています。なので、私の強くなる2つの想いから少しずつズレていくわけです。

2016年秋に転職を意識し始めて、私の想いとピッタリだったfreeeに運良く出会うことができました。freeeはじめ、SaaS(Software as a Service)というビジネスモデルは、「テクノロジーの力でユーザーの生産性を高めよう」「非連続な成長曲線で提供サービスを導入していこう」という思想があり、私自身と相性が良さそうという期待は入社前からありましたね。

 

その後、パネイル、SORABITOに転職していますが、どんなきっかけから転職を決意したのでしょうか?

パネイルは2019年4月に入社しました。転職理由は、ゼロから新しい事業を作り育てていきたいという気持ちがとても強くなり、それを実現できるであろう優秀な仲間や市場規模の大きさという条件が揃っていたからです。

一方で、不幸にも電力調達コストの高騰で資金繰りが一気に悪化してしまい、満足に事業開発を出来ない状態が続きました。また、2020年5月に息子が生まれる予定だったことから早めに転職を決意し、2020年3月にSORABITOに入社しました。

SORABITOを選んだ理由は、事業も組織作りも、そして会社経営にも積極的に関与できる条件が揃っていたこと、そして何より創業者の青木さんのビジョナリーさやサービス提供先の建設業界が大好きという誠実さに感銘を受けたことが大きかったです。

 

スタートアップへ転職する際、どのような軸で企業選択をしましたか?

エージェントの紹介、VCなど投資家の顔ぶれ、資金調達額やバリュエーション(企業価値)、サービスのダウンロード数や受賞歴、経営陣の顔ぶれや相性、組織のカルチャー等が判断軸になります。

また、未上場のスタートアップは売上が分からないケースが一般的ですが、最近はNDAを結んだ上で業績を開示していただける企業もあります。このように判断軸は色々ありますが、大事なのは、企業のミッションやビジョンへの共感の強さ、そして、自分がその会社でどんな成長を実現できそうかの解像度の高さだと思います。

 

大企業からスタートアップへの転職と聞くと、年収が下がるという印象がありますが、実際はどうでしたか?

私の場合最初の転職は6年前で、印象どおり年収を少し下げての転職でしたが、スタートアップの良いところは成果報酬なので、成果によって大幅な昇給があり得ます。

また、日経新聞の記事でもありましたが、ここ1-2年は上場企業の平均給与より高いという話もあり、待遇面は良くなっていると思います。

一方、スタートアップは経営状況の悪化リスクが高いため、その場合は給与がなかなか上がらないというリスクに留意しておく必要はあると思います。

 

大企業か?ベンチャーか?迷う方も多いと思いますが、どの様な人が大企業、ベンチャーに向いているのでしょう?

少し極端ではありますが、①安定か変化か、②人に決めてもらいたいか自分で決めたいか、③今あるものを良くしたいか新しいものを生み出したいか、④秩序かカオスか、⑤冷静か熱狂か等の分岐があるとして、前者を選ぶ人は大企業・後者を選ぶ人はベンチャーが向いていると思います。

 

ベンチャーで働く魅力を教えてください。

挑戦機会の多さ、意思決定力を磨けること、経営目線を磨けること、優秀な人材からの学び・刺激など、魅力は沢山あります。

また、働き方としても生産性を非常に重要視するため、無駄な会議や余計な忖度がないこと、仮に息子が発熱などの病気にかかった場合、業務よりプライベートを優先することに気を遣わなくて良いカルチャーがあることも魅力だと思います。

 

働き方について教えてください。まだ、小さなお子さんがいらっしゃいますが、奥様との家事や育児の分担はどの様にされてるのでしょうか?

妻も私もフルタイムワーカーですが、私の方が残業時間は長いため、子供の成長に合わせた対応(衣類購入・献立作り・諸手続きなど)や日用品の買い物は妻が担当しています。

一方、日常の家事・育児は、妻不在でも成り立つように私も積極的に行うように意識はしています。夫婦揃ってリモートワーク中心でお互いの働き方が見えやすいので、フレキシブルに分担しやすいメリットはありますね。

 

今後、定田さんが目指すキャリアについて教えてください

私のキャリアの選択の軸はシンプルで、今までにない経験をどれだけ積めるのか?になります。私自身、これまでジェネラリストとして、組織成長につながる成果を出してきた自負があるため、特定の領域にどっぷり浸かるというより、色んな領域に足を突っ込みながら人生経験を豊かにしたいという価値観があります。

その上で、自分に向いている最終的なキャリアは、経営者の右腕(つまりCOO)か、複数企業のコンサル支援等だと思っているので、いずれはこれらにたどり着けば良いと思っています。

 

最後に、これから転職をする方にメッセージをお願いします。

自分の強みを生かせる環境を選ぶことが、ご自身の成長や仕事のやりがいにつながると思っていますし、スタートアップというスピードと変化が持ち味の環境であれば、これらをより実感できる可能性が大きいと思っています。

とは言え、スタートアップに合う人・合わない人がいるのも事実ですし、環境が大きく変化する不安もあるはずですので、採用側でもエージェント側でもない第三者の視点で皆様の意思決定にお役立ちできれば幸いです。

 

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