昨今外資IT企業への就職にますます注目が集まっていますが、とても嬉しいことに、外資IT企業も日本にすごく注目してくれています。
加速する円安に、少し日本に不穏な空気が流れていますが、それでも日本のGDPはまだ世界第3位であり、注目はしてもらえている現状なのかなと思います。
(※余談ですが、アメリカに住んでいていると、各国のみなさん、本当に日本のことが大好きだと言ってくれます。日本の経済成長期を知らない中学生や大学生でも日本語を勉強している人もいて、日本って愛されているんだなぁとしみじみ感じます。)
コロナが少しずつ落ち着いてきて、日本に進出したいアメリカ企業は増えてくると思います。そこで、今回は2022年に日本進出を決めたアメリカのSaaS企業を3つご紹介します。
Figma(フィグマ)
Figma(フィグマ)は、2012年にカリフォルニアで創業された、ブラウザ上で簡単にデザインが可能なデザインコラボレーションツールです。
コロナの影響もあり、コラボレーションソフトウェアの需要が本当に高まっています。UI/UXデザインが可能なツールで、アドビ社の提供するAdobe XDが競合になります。
2022年3月に日本法人が設立され、既に楽天やヤフー、リクルートなどでも採用されています。ただ、まだソフトの日本語対応はされてなく、現在開発中のようです。
日本での人材も募集中です。B2Cユーザの方が多いイメージですが、これからどんどんB2Bに乗り込んでいくのかなと思います。
Gainsight(ゲインサイト)
Gainsight(ゲインサイト)は、2009年にカリフォルニアで創業された、カスタマーサクセスプラットフォームを提供している企業です。すべての顧客データを一元管理できたり、その顧客データを元に必要なアクションを自動化してくれたりすることができ、昨今のカスタマーサクセスの需要により、売上も順調に伸びています。2020年には、Forbusが発表したCloud 100にもランクインしました。
2022年5月日本進出のプレスリリースが配信されました。今後経営陣を任命し日本での事業展開を加速していくとのことで、今勢いに乗っている注目企業の1つです。
日本企業では既に、SansanやBIZREACHが顧客になっています。
2016年に発売された、GainsightのCEOとCCOの著書『Customer Success』という本もとても人気で、日本語化もされています。
PagerDuty(ページャーデューティー)
PagerDuty(ページャーデューティー)は、この中では個人的にとても気になっている企業です。2009年にこちらもサンフランシスコで創業されました。インシデント管理のソリューションとプラットフォームを提供する企業です。
例えばIT部門で何かトラブルがあったときやそれらを防ぐ際、これまでもしくは現状は24時間体制で誰かしらがシステム監視をしたり、トラブル対応をおこなっていたりしますが、PagerDutyを導入すると、システム監視をPagerDutyが行なってくれるので、人員削減ができるといったメリットがあります。また、何かトラブル起きてしまった際は、PagerDutyが然るべき人に自動で電話通知する仕組みや、過去のインシデントを蓄積する機能があります。ITツールが増えている今、このようなインシデント管理のソリューションを導入は必須なのではと思います。
既にNTTドコモやヤフーなどが利用しているようで、2022年5月に日本進出に関するプレスリリースが配信され、今後更に日本での展開も広まっていきそうです。
日本での人材募集はまだ実施されていないようです。
今回は2022年に日本進出を決めたアメリカのSaaS企業を3つご紹介しました。日本進出したばかりの企業は、スタートアップのような勢いが楽しめることや、裁量権が大きいというメリットがありますが、一方、うまくいかなかった場合日本から撤退してしまうというリスクもあります。
転職を考えている際は、今の自分にはどんな経験が必要なのか?、どんな経験を積みたいのか?メリットは何か?デメリットはあるか?などを棚卸ししてから、エントリーしてみることをおすすめします。
まだまだとてもいい会社(いいサービス)が日本進出を考えているようなので、今後も引き続きご紹介していきたいと思います。
Twitterでもわたしが気になる米系IT企業を #米系IT企業 で発信しているので、ぜひご参考ください。
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【TEXT:Nana】
*記事は2022年6月時点の情報をもとに作成しております。
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