近年、シリコンバレーで活躍する日本人やスタートアップ企業が増えてきたように感じます。
「スタートアップの聖地」とも言われているシリコンバレーは、「大企業・大学・投資家・サービスプロバイダー・研究機関・サポート機関」の6つで構成されるエコシステムが存在しているため、アメリカ進出する際の場所としてメリットが多く、日本の起業家からも注目が集まり続けています。
また、シリコンバレーに限らず、昨年日本政府が「ユニコーン(企業価値10億ドル=約1400億円以上の未上場企業)100社の創出を目指す」といったスタートアップ育成を掲げたりもしていて、日本人起業家や日系企業の海外進出の勢いが増しているように感じます。
今回は、アメリカに進出している日本人が立ち上げたTech企業3社をご紹介したいと思います。
Autify(オーティファイ)
「Autify」(オーティファイ)は、2016年にサンフランシスコで設立された「テスト自動化ツール」を提供している企業です。
現在、ソフトウェアテストのおおよそ75%が人手によってテストされているようなのですが、オーティファイを導入すると、AIを活用し、エンジニアリングの知識がなくてもソフトウェアテストを自動化できるようになります。
また「ノーコード」が実現されているので直感的に操作できたり、AIがテストのメンテナンスも自動化してくれたりという点が大きな特長です。
現在従業員は80名ほどで、日本には東京に支社があります。YahooやDeNAも活用している、今大注目のサービスです。
CADDi(キャディ)
「CADDi」(キャディ)は、製造業の受発注プラットフォームを提供している企業です。製造業の部品調達を変革するスタートアップとして、2017年に日本で創業され、年平均成長率300%以上の規模で売上を拡大し続け、2023年1月に米国現地法人をシカゴに設立しました。
五大湖沿岸はアメリカ最大の工業地帯と言われているのですが、その中でもシカゴは内陸部の「製造業の中心地域」となるので、シカゴに米国拠点を置かれたのかなと思います。
従業員は400名を超えていて、現在も多方面で人材を募集しているようです。
btrax(ビートラックス)
btrax(ビートラックス)は2004年に設立された、サンフランシスコと東京に拠点をお
くデザイン会社です。
2004年設立以来、2000社を超えるグローバル企業へのサービス提供を行っているようで、シリコンバレーの最新トレンドを取り入れながら、デザインやビジネス・ソリューションを提案できる環境や、リサーチを基にブランド、サービス、コミュニケーションを一気通貫でデザインできる点が大きな特長のように感じます。
ビートラックスの社員の方が書いていらっしゃるデザインに関するブログがとても面白く、わたしはこの記事を通じてbtraxの存在を知りました。
>>「サンフランシスコのUXデザイナーが体験した日本から学ぶべきUXとは」
UI/UXデザインや、AI時代のクリエイターのキャリアについてなど、今世界中が注目している分野を取り扱っていたり発信していたりしているので、今後も目が離せません。
今回は、アメリカに進出している日本人が立ち上げたTech企業を3社ご紹介しました。
今後も面白いサービスや企業をまたご紹介していきたいと思います。
Twitterでもわたしが気になる米系IT企業を #米系IT企業 で発信しているので、参考にしていただけると幸いです。
Twitter: @NanaCareer
【TEXT:Nana】
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